着物レンタルで久しぶりに着る物選びに興奮しました

この前、親戚の子の結婚式に招かれました。

あのやんちゃ坊主が結婚する年齢に…と思うと感慨深いものがあります。

まあ、こちらも歳を取ったということなのですが。

さて、せっかくのお祝いの席、何を着ようかと思案を重ねたのですが、結局、色留袖を着物レンタル屋さんで借りることにしました。

ドレスも考えたのですが、ある程度の年齢になると、ドレスと言うのは選ぶのが難しくなりますね。

足を出し過ぎるのは下品…色が派手すぎるのはみっともない…と考え出すとキリが無く、考えるのがすっかり辛くなりました。

何だか自分の欠点を総ざらいする羽目になり、精神的にもドレスを着るのは無理な感じです。

最近普通の洋服を買う時も、あれもダメこれもダメと思いながら買うことが多く、好きな服を気ままに買っていた昔が懐かしいです。

無難な色と形ばかりのクローゼットにため息が出ます。

ドレスに見切りを付けて向かった着物レンタル屋さんなのですが、これが大正解でした。親族の結婚なので、選んだのは色留袖なのですが、これがとにかく華やか。淡いピンクや水色の布地を見ただけでもテンションが上がるのですが、その上更に、裾に花模様が金糸銀糸を取り混ぜて描かれています。

帯や帯締めも金銀で揃え、久しぶりに着る物選びに興奮を覚えました。

初めは多少地味な鶯色系の着物にしようとしたのですが、お店の人の「ピンク系でも大丈夫ですよ」という言葉に励まされて、淡いピンクの色留袖を選びました。

「あ～ピンクを着るのは何年振りだろう…。」と、思わず泣きそうでした。

良く晴れた日に結婚式は執り行われ、久しぶりに自分の好きな格好が出来た私は、新郎新婦よりも嬉しそうにしていたと思います。

今回、着物レンタルをして、自分の好きなように装うことの大事さがつくづく身に沁みました。欲望を満たすため、着物道楽を始める予感がします。

とりあえずは次に着物を着る機会があったら、今度は自分で着付けてみたいので、着付け教室に通おうかなと思っています。