オペラ座の怪人は特別なミュージカル

NHK・Eテレで放送されている「ミュージックポートレイト」は2人のゲストが人生で大切な曲を10曲選んで紹介する番組です。
ミュージカルの大スター、大地真央さんと市村正親さんの回で市村さんが5曲目に紹介した曲は「オペラ座の怪人」でした。
この曲で市村さんはNHKの紅白歌合戦に出演したことがあるとのこと、今回初めて知りました。
その紅白の映像が流されました。舞台さながらのセットで市村さんが歌い上げていました。
市村さんのファントムを聞いたのは初めてです。
ファントムはテノールのイメージだったので、ちょっと声が細いかなと思いましたが、市村ファントムとしての個性があってよいと思いました。
1988年に日本版の「オペラ座の怪人」は劇団四季によって始めて上演された時のファントムが市村さんです。
市村さんが「笑っていいとも」のテレフォンのコーナーへゲスト出演した時に「オペラ座の怪人」の番宣をしたことを覚えています。
1990年に市村さんは劇団四季を退団しており、その後は別の人がファントムを演じることになります。
その後、わが町にも四季の劇場が出来て、最初に上演されたのが「オペラ座の怪人」でした。
知り合いが勤める会社でチケットが安く手に入るからと言われ、付き合いで見に行ったのがこのミュージカルとの出会いです。
その時のファントムは山口祐一郎さんです。

迫力のある歌声に魅せられて瞬く間にファンになってしまいました。
その後、4度ほど同じミュージカルを観ました。
そのうち、2度は別の人がファントムを演じていましたが、山口さんのファントムが一番好きでした。
オペラ座の怪人」というミュージカルはなんといっても音楽です。
アンドリュー・ロイド・ウェバーという作曲家の曲は、同じフレーズを何度も繰り返すことによって人の心に曲を印象付けします。
その結果、ずっと曲が頭から離れなくなるのです。
ロイド・ウェバーの作品はどれも曲が印象的なんですが、やはり「オペラ座の怪人」がミュージカルとして一番です。
その後、山口さんも劇団を退団し、山口さんのファントムを観る事はできなくなりました。
山口さんがミュージカルスターとして一番勢いのあった時期に山口さんのファントムを観ることができたことに感謝しています。

2004年に映画版の「オペラ座の怪人」がロイド・ウェバー監修で公開されました。ミュージカルがそのまま映画になったようでした。
映像、音楽ともに素晴らしく何度観ても飽きませんでした。
自分は本当にこの作品が好きなんだなあと思います。
ただ、基本的には山口さんのファントムが好きなため、その後、別の人が演じる四季の作品は観た事がありません。
山口さん以上のファントムは今後の出てこないとさえ思っています。

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