日本ではマイナーですが感動が溢れる程のツール・ド・フランス

数年前まではサッカーにハマっていて、代表の試合ともなるとスタジアムが遠くても喜んで出掛けていました。前日の代表の公開練習にも顔を出していましたね。ところがサッカーが段々退屈になって来たのです。
その理由は、選手たちは一生懸命頑張っているのでしょうが、その気持ちが伝わって来なくなったからです。
スタジアムで応援する一番の喜びは選手と一体化する事だと思っていますが、選手の前向きな姿勢が伝わって来ないのです。一体になれないのです。選手が無意識に代表という地位にあぐらをかいてしまってひたむきさというスポーツでは欠かせない魂のようなものを忘れてしまった、そんな思いが湧き上がって来たのも原因だと思います。もちろん、選手は選手で全力を尽くしているとは思います。ただ、日本代表として戦う姿勢が私には見えて来なかったのです。
そんな折にふと目にしたのがツール・ド・フランスという自転車レースでした。ロードバイクに乗ってサイクリングに出掛けたりする私ですが自転車のレースは始めて観るものでしたね。
レースは21ステージがあり、約3週間の日程でほぼ毎日行われます。一日のレースの所要時間は6時間にもなります。余りに長時間で飽きないのか不安になるほどです。

しかしです、このレースを観た瞬間、あっという間に引き込まれたのです。
はっきり言って日本人選手は数える程です。全くいない事もあります。それでも無名の外国人選手にまで思いっきり拍手を送りたい気分になれます。
そこにはサッカーが失ってしまったひたむきさがぎっしり詰まっていたのです。
レースは簡単に言えば1チーム9人で、一人のエースを勝たせる為にアシストと言われる他の8人が、時にはエースの風よけになり、時には息絶えそうなエースを励ましながら引っ張っていく、エースの自転車が故障したら自分の自転車をエースに捧げる、そして皆が一丸となってエースを勝たせる、そんなスポーツと言うより人間ドラマのようなレースなのです。

とにかくアシストはひたむきです。倒れる程エースを引いて力尽きて消えていきます。そんな場面が所々に散りばめられています。今まで他のスポーツでは味わった事のないチームワークの強さと人間臭さを感じるスポーツでしたね。
このスポーツはヨーロッパではサッカー・テニス・ラグビーに並ぶほどのスポーツです。ベルギーなどでは大きな大会にになると視聴率が80%にもなるそうです。
そんな人気の秘密が良く分かりました。今では他の自転車レースも軒並み観る程のファンになりました。
このスポーツは日本人に強い選手が少ない事もあって日本ではマイナーですが、是非皆様にお勧めしたいスポーツですね。人間ドラマを観たい人は是非騙されてみたと思って観て下さい。

きっと溢れるくらいの感動が得られると思います。
自転車のレースのオススメはやはり最高峰のレースと言われるツール・ド・フランスですが、ジロ・デ・イタリアブエルタ・ア・エスパーニャと言ったそれにも負けないようなレースもあります。
こちらもオススメですね。

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