手術をしない治療法もあります!!
椎間板ヘルニアとは、背骨の椎骨と椎骨の
間にあるクッションのような役目をしている
椎間板の一部が飛び出すことを言います。
ヘル二アとは、「何かが飛び出す」という意味です。
この飛び出した椎間板の一部が神経を圧迫する
ことによって腰や足に激痛を起こすのが椎間板
ヘルニアです。椎間板ヘルニアの発症原因は、
姿勢の悪さ等日常的な動作が引き金となる場合
もありますが、遺伝的な要因も多く、また加齢
に依って椎間板や骨が老化することによっても
起こります。
この中で、日常的な動作が原因のものとは、
例えば腰を捻ったり、中腰の姿勢で重いもの
を運ぶ、長時間座ったままでいるなどです。
こういったことを繰り返していると、背骨に
負担がかかり椎間板ヘルニアの原因となること
があります。↓
加齢に依る骨の老化は誰にでも起こりうる
原因ですが、偏食を改め、カルシウムを意識的
に摂るようにすることが大切です。
椎間板ヘルニアを治すには、まず正しい姿勢を
取ることから始まります。背骨は身体にかかる
力をうまく分散させる為に、S字にカーブして
います。このS字カーブに無理が掛からない
ような姿勢を取る様に、日頃から気を付けること
が大切です。
強い痛みを伴う椎間板ヘルニアですが、治療法は
いくつかあります。まず、手術をしない保存療法
です。椎間板ヘルニアは自然治癒する場合もある
ので、初めは保温療法が取られます。
- 神経ブロック
痛みを抑える為に局所麻酔やステロイド注射を
打ちます。
- 薬に依る痛み止め
非ステロイドの鎮痛消炎剤や筋弛緩剤を使って
痛みを抑えます。
痛みが和らいだら、筋肉を強化する体操をしたり、
身体を牽引したりして、痛みが再発しないように
します。
次に、保存療法で痛みが取れない場合や日常生活に
支障がある場合に行われる手術療法です。
- 後方椎間板切除術
痛みの場所を背中から切り開き、ヘルニアを切除
する方法です。
- 椎間固定術
金属等で骨を固定する方法です。腰痛が特に酷い
場合に1と一緒に行われます。
- 経皮的椎間板療法
背中を切開しないでヘルニアを切除する方法ですが、
この手術に適応するヘルニアのタイプは限られます。
また、レーザーを使う場合は保険が利きません。
椎間板ヘルニアは痛みが強いので、とても辛い
病気です。加齢など仕方のない面もありますが、
出来るだけ日頃から正しい姿勢を取ることで、
椎間板ヘルニアにならないよう気を付けたいものです。